なぜ生きるのか。それは生まれてきたからだろう。

生き物が好きだ。哺乳類はもちろん、昆虫や微生物も決して嫌いではない。

最近仕入れた雑学は「魚の血圧は20~40mmHg」らしいということ。
そういやキリンの血圧はべらぼうに高いらしい
(調べてみたら260mmHgらしい)

将来の夢に「ニホンミツバチを飼いたい」という思いがある。

ハチミツが特別好きなわけではないが、食糧難になったら高く売れそうだなという気はする。
きっかけは蜜蝋を使ったキャンドル作りに参加した時だ。ミツバチの生態を学び、ハニカム構造の強さや無駄のない社会性、何より古い女王蜂が新しい住処を探すということに興味をそそられた。

幼い頃病弱だった私は、実家では窓際に設置された2段ベットの上段で寝ている時間が多かった。
窓から見える軒の梁の穴へ入る蜂を見つけ、恐怖におののいた。誰かを呼ぼうにもしんどくて大きな声を出せない。
ドキドキしながらも注視していると、こちらなどには全く興味もなく、ただひたすらに出て行ったり穴へ戻ってきたりしているだけだった。いつも変わり映えのない部屋と景色を見ている中、いつしか出入りする蜂を眺めるのが楽しくなっていた。
また実家には藤の花があり、花が咲く頃になるとミツバチがたくさん集まっていた。父がそのうちの一匹を捕まえ地面に押さえつけると、ピョコピョコと出てくる針を親指の爪で押さえ、抜いてしまった。針を抜かれたミツバチに紐をくくりつけ、まるで風船のように手渡してくれた記憶がある(後日父に聞くと「そんなことできる覚えはない」とのことだが・・・?)飛んで行こうとするミツバチを紐で繋ぎ、束の間のお散歩をした記憶も湧き出てきた。

興味の赴くままネットで検索すると、高解像度のミツバチを撮影した動画に目を奪われた。まるで成人式に肩に巻くファーのように、首にフワフワした毛をまとい、足には鮮やかなオレンジ色の花粉団子を運んでいる。大きな複眼は真っ黒で「つぶらな瞳」と表現するのにぴったりだ。初めて見る蜂球にも驚いた。分蜂(巣別れ)するときやスズメバチを撃退する時に集まる姿は、私にはさながら甲子園球児のように映った。なんてひたむきに生きているのだろう。

さらに調べているとニホンミツバチをベランダで養蜂している人の記事が出てきた。「ベランダで蜂が飼えるのか」
生き物を飼うということは、その生物が亡くなるのを見届けなければならないことが多い。自分では金魚やカナヘビなどを飼ったことがあったが、やはり亡骸を処分するのは辛かった。その点、ニホンミツバチは環境が気に入らなければ逃巣するとされていたため、少し気が楽だった。当時古い団地に住んでいた自分には蜂を飼うことなど到底敵わないことだと考えていたが、この記事を見つけてにわかに希望が見えた。

いつかミツバチを飼った時に、そんな風に誰かの希望になれる記事が書けたら・・・

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